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ウ メ


有名な落葉高木ですね。葉や未熟果の中の種子は結構強い毒性があります。しかし、ご存知のように青梅も梅酒にしたり煮たりするとまったく毒性が無くなります。梅干の種も中身は食べないようにしたほうがいいですね。学名「Prunus mume」の「mume」はウメの古名に由来します。そういえば、おばあちゃんの名前に「ムメ」と書いて「ウメ」さんって呼ぶ方がいらっしゃいますね。関係ないかな?


毒草名  ウメ (梅)、風待草(かぜまちそう)、Japanese apricot、好文木(こうぶんぼく)、匂草(においぐさ)、春告草
学 名  Prumus mume SIEB. et ZUCC.
性 質  バラ科 サクラ属、超超有名な落葉高木
花 期  2〜3月、果期 6〜7月
毒部位  実、種、葉
成 分  遊離シアン、アミグダリン(Amygdalin)、プルナシン(Prunasin)
症 状  心臓痙攣、呼吸麻痺




果実を収穫する「実梅」と花を楽しむ「花梅」とがあります。


葉、種子に猛毒 

食用ということで、あちこちよく植えられていますね。生食すると毒成分アミグダリンが胃酸で分解され、有名な青酸中毒というのになることがあります。黄色く変色する寸前の未熟果を燻製にしたものを生薬では「鳥梅(ウバイ)」と呼ばれ薬用にされています。寒い時期に花を咲かせる種は花粉を媒介するための虫たちがまだいないため実ができません。




いろいろな品種があって、独特の名前が付いています。

 





≪青酸化合物≫
血液によって運ばれてきた酸素を組織の細胞が利用するときに必要となる酵素(チトロクロムオキシターゼ)と結びついて細胞の呼吸を阻害する働きを持っています。それが脳の呼吸中枢にも作用して呼吸麻痺を引き起こすという即効性の高い毒物です。まず、脈が速くなり過呼吸、紅潮、頭痛で始まり、脈が遅くなるとともに血圧低下、呼吸障害、無呼吸、チアノーゼが現れ短時間で死に至ります。有名なウメと、その仲間のアンズ、モモ、アプリコット、アーモンドなどの未熟果には青酸化合物を含む青酸配糖体が含まれていて、それ自体は無毒なのですが人が経口摂取すると腸内の細菌が持っている酵素に分解されて青酸を発生させ中毒を引き起こすこととなります。



では、何故「青」い酸と言われるのでしょうか....。鉄製の容器に牛の血と木炭を入れ加熱し、よくかき混ぜると、鉄に反応した「プルシアンブルー(ベルリンの青)」という青色の化合物ができます。そして、この物質に硫酸を加えると「青酸」が生まれる。....という訳でした。アンティークな染色の「青」にも使われています。



 

≪MEMO≫
・未成熟の果実を燻製ににたものが「烏梅(うばい)」
・歯ぎしりには烏梅を歯茎に塗りこむとよい。イビキには効果なし。
・青酸化合物:炭素と窒素が結合した青酸基に水素、カリウム、ナトリウムなどが結合したものの総称。
・アミグダリン:ヒト(乳児)経口LDLo=50mg/kg
・野梅性、紅梅性、難波性、紅筆性、豊後性、緋梅性、杏性、摩紅性、青軸性。
・梅初月:旧暦12月の異称。
・同じ木に「雄花」と「両性花」を付ける。花柱の曲がっているのが雄花。
・南高梅(なんこううめ):和歌山県日高郡みなべ町の南部(みなべ)高校が由来。
・紅梅色:■■■■■■■■
・花中の儒者。
・天然記念物のウメ
  朝鮮ウメ (宮城県)
  余田臥龍梅 (山口県)
  高岡の月知梅 (宮崎県)
  湯ノ宮の座論梅 (宮崎県)
  藤川天神の臥龍梅 (鹿児島県)
・梅は三毒を絶つ。
・メジロがポリネーター(花粉媒介動物)。
・梅紋 湯島天神の「加賀梅鉢紋」 太宰府天満宮の「梅花紋」 北野天満宮の「星梅鉢紋」


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